2019.04.02
上顎洞底挙上術を併用したインプラント治療の予後
50代女性の患者様です。左上にインプラント治療を希望されて紹介にて来院されました。パノラマレントゲンを見てみると骨頂から上顎洞底までの距離が約7ミリで湾曲しているのが認められます。初期固定がしっかり確保できそうなので、モディファイドオステオトームテクニックを用いてサイナスリフトを行うことにしました。
モディファイドオステオトームテクニックは人工骨を用いてパスカルの原理でサイナスリフトをおこなっていきますので、ソケットリフトテクニックに比べてかなりの量を持ち上げることができますが、難易度は相当高いです。
術前術後のデンタルレントゲンを比べてみると、かなりの量のサイナスリフトができていて長いフィクスチャーが埋入されているのがわかります。やはり、上顎で骨造成したケースはこれぐらい長いフィクスチャーを埋入しないと永久にもたないでしょう。
13年後のパノラマレントゲンです。造成した骨量も当初とほとんど変わっておりません。